京都在住で写真を撮る人、Namic(@739_nami)です。
今回はちょっと穴場な庭園とリフレクションを楽しめるスポットを紹介します!
旧邸御室とは?
旧邸御室は仁和寺の近くにある邸宅で、国登録有形文化財に登録されている建物です。
昭和初期に建てられた数寄屋造りの邸宅と日本庭園、木造平屋建ての茶室があり、これぞ日本!これぞ京都!という気分に浸れる素敵スポットです。
昭和12年(1937年)に建てられ、建築目的や設計者は不明です。
所有者の変遷も記録が残っておらず、昭和44年(1969年)に住居として使用していた大手酒造会社役員から現オーナーの父である株式会社山三製材所社長の山本三夫氏が購入しました。
とても保存状態が良いことから平成28年(2016年)に主屋、壁、土蔵、茶室双庵、 茶室御待合所の 5 ヵ所が有形文化財に登録されました。
一番の見どころは、大広間の花梨のテーブルに映る深緑リフレクション!
何を隠そう私もこのリフレクションに引き寄せられた一人です。
これぞ息を吞む美しさ。
雨に日は緑がより一層映え、雰囲気倍増です。
通常は非公開で年に一度一般公開されますが、公開時期は毎年異なります。
2021年は5月の公開予定でしたが、京都に緊急事態宣言が発令されたため、7月にずれ込みました。
2022年は3年ぶりの5月公開です。
おすすめ撮影ポイント
1.大広間の花梨のテーブルに映り込む庭鏡
22畳の大広間に置いてある花梨の木のテーブルにお庭が映り込み、緑の絶景リフレクションを演出しています。
テーブルへのリフレクションで知られている瑠璃光院や旧竹林院と異なり、ここは一枚板の不規則な形状のテーブルに庭の緑が映り込みます。
熱帯雨林で育った花梨の木には年輪がなく、この花梨のテーブルにも年輪がないんです。
何回も漆を塗って鹿の角の粉で磨きあげることでツヤツヤの光沢を出すという匠の技!
現在ではこれほど大きな花梨の一枚板のテーブルは手に入らないのだそう。
形が不規則故に構図が難しく感じられました。
そしてこの花梨の木のテーブルですが、軽く家を一軒買えるくらいの値段がするとのこと。
危うく触りかけましたが、絶対に触れてはいけません!
カメラをテーブルに置いて撮影など論外です。
なので手持ち撮影になるところも撮影を難しくしているのかもしれません。
リフレクション好きな方はコチラもどうぞ。
2.洋間の照明
スタッフの方にこの構図がオススメ!と言われるがままに撮影した1枚です。
寝転がって撮影刷る訳にもいかないので、広角レンズを持参するか携帯で撮影しましょう。
宇治の正寿院の天井みたいで可愛いですね。
3.庭園
この写真の手前の大きな沓脱石(くつぬぎいし)は、鞍馬石といって鞍馬山から切り出したもので、現在は採掘されていないとても貴重な石です。
4.茶室待合の丸窓
大広間からお庭に出て階段を上がっていくと茶室と茶室待合があります。
丸窓は茶室待合にありますが、中にはあがれませんので体を乗り出してみる形になります。
また、茶室の辺りから遠くに仁和寺の五重塔が小さく見えるのですが、どうやっても電柱が映り込むので写真としてはイマイチです。
2022年の一般公開期間
2022年5月7日(土)~6月5日(日)
年内は今のところ公開予定はないとのことでしたので、お見逃しなく!
そして3年ぶりの5月公開です!
紅葉の季節にはお庭のモミジが絶対きれいなことが安易に予想できるので、11月にも一般公開して欲しいものです。
住所 | 〒616-8096 京都市右京区御室岡ノ裾町5 |
アクセス | 京福電気鉄道北野線 御室仁和寺駅から徒歩2分 京都市バス26系統 御室仁和寺下車徒歩5分 |
見学時間 | 10:00~16:30(最終受付16:00) |
見学料 | 大人 1,000円 子供 500円(高校生まで) ※障害手帳をお持ちの方は500円 ※未就学児 無料 |
まとめ
庭園やリフレクション好きにはたまらないスポット・旧邸御室の紹介でした。
ここは雨の日の方が雰囲気が出るので、雨の日の平日が人が少なくてオススメです。
基本的に撮影NGなものはないので、お庭や雰囲気を楽しみながら気兼ねなく写真が撮れて一石二鳥!
また、気さくなスタッフの方々が丁寧に建物の説明をしてくださり、更には撮影ポイントまで教えてくださるので、予習なしで撮影に挑めます。
近所には仁和寺があり、嵐電の駅も近いので、ローカル線に乗って観光するのも楽しいですね。
限定公開期間中は、「嵐電1日フリーきっぷ」1枚と「旧邸御室」入館券1枚がセットになって1,400円というお得なチケットも販売されています。
嵐電の主要駅で購入できますので、詳細は嵐電のHPからご確認ください。
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