リーズナブルな運賃設定のアラブ首長国連邦の航空会社エティハド航空
海外へは関空から出発したソロトラベラーのNamic(@739_nami)です。
京都在住なので、海外へは何がなんでも関空から出発したい人です。
関空発着便を運航している外資系航空会社は、関西人トラベラーの強い味方。
私はヨーロッパ方面への渡航にはそんな関西人の味方・エティハド航空を利用しています。
就航都市は他の中東系航空会社と比較して少ないものの、運賃が安く、機材が新しく、機内でのサービスも過剰ではないが不足もないちょうど良い感じ、アブダビでの乗継のしやすさといった利便性の高さからかなり気に入っています!
エティハド航空は、AirlineRatings.comが毎年発表している「エアライン・オブ・ザ・イヤー」で2023年は3位、2024年は8位とトップ10の常連で、世界的にも評価の高い航空会社。
そんな関空からのヨーロッパ・アフリカ・中東方面への渡航にオススメのエティハド航空ですが、一つだけ大きな難点があるんです。
サービス世良し、価格良し、利便性良し、安全性良しで言うところなしの航空会社かと思いきや、意外な落とし穴があるんです。
それは・・・
コールセンターのサービスクオリティが低いこと
日系航空会社の対応に慣れていると、結構衝撃的なレベルです。
予約や変更はすべてオンラインで完結してしまう今の時代、コールセンターのお世話になることはあまりありません。
ではどんな時にコールセンターを利用するのでしょうか?
コールセンターを利用しなければならないケースと注意点などを今回の記事で解説します。
2通りの航空券の購入方法
エティハド航空の航空券の予約方法は2通りあります。
- ウェブサイトやアプリでのオンライン予約
- コールセンターでの電話予約
ではこの2通りの予約方法をどのように使い分けているか説明しますね。
航空会社は「公式ウェブサイト・アプリからのオンライン購入」を推奨しているのですが、オンラインで購入できないケースがあります。
一番安いフライトでいいじゃん!と思うかもしれませんが、予約したい航空券が常に最安という訳ではありません。
例えば、スーツケースなどの大きな手荷物を持って旅行する時やスケジュール変更の可能性がある旅行の場合、無料で荷物を預けられてかつ変更・払い戻し可能な航空券を買いますよね。
ただエティハド航空の最安「Basic」運賃は、受託手荷物は有料、変更も払い戻しができないので、こんな時は少し運賃は上がるけどもBasic以外のValueやComfortといった運賃種別の航空券を購入します。
それなのに、手荷物も預けられない、変更もできないBasicの航空券しかオンラインで予約できないということがエティハド航空では起こってしまうのです。
単純往復の旅程でフライトを検索すると、下記のようにちゃんと「Basic」「Value」「Comfort」「Deluxe」それぞれの運賃種別と追加料金が表示され、自分が希望する運賃種別を選べるようになっています。
そして下記のようなシングルオープンジョー&ストップオーバーの旅程で検索すると、BasicやValueといった選択肢は表示されず、有無を言わさず一番安いBasicが選択された状態で検索結果が表示されます。
オープンジョーとは往復・周回航空券のうち、往路と復路の発着地が片方、または両方別の地点(空港)となる航空券のことを指します。
片方のみだとシングルオープンジョー、両方別だとダブルオープンジョーといわれます。
例)往路:関空-上海 復路:北京-関空 (シングルオープンジョー)
ストップオーバーとは、目的地に向かう途中の乗り継ぎ地で24時間以上滞在することを指します。
例えば、下記の旅程でエティハド航空の公式ウェブサイトで検索をかけると下の画像のような運賃種別が「Basic」が選択された状態の検索結果が表示されます。
往路:関空→アブダビ→リスボン
復路:カサブランカ→アブダビ(ストップオーバー)→関空
Basic運賃のクラスに空きがない場合は、検索時点で空きがある運賃が表示されます
そしてこの状態から運賃種別を変更することができないのです
もしこの最安のBasic運賃でOKという場合は、そのままオンラインで購入できますが、運賃種別を変更したい場合は、コールセンターでしか予約ができません。
このような場合は、コールセンターでの電話予約で予約せざるを得ません。
エティハド航空コールセンターで電話予約
航空券の購入は原則オンラインですが、前項でご紹介の通り残念ながらコールセンターでしか予約できないケースもあります。
そこでまずは電話予約でストレスを感じるマイナスポイントをあげていきます。
- 日本人スタッフの明らかな知識とスキル不足
- 日本人スタッフの社会人としての言葉遣いとマナーの欠落
- 保留される際に、音楽を流し忘れ?無音になるので電話が繋がっているのか不安になる
- 電話予約後、齟齬がないように予約確認書をメールで送るよう依頼しても、会社のルール上メールを送れないとのことで、旅程表や予約確認書は発行されない
- エティハドゲストの会員の場合、エティハドゲストで登録した顧客情報が予約情報に反映されるが、名前のタイトルが予約システムに対応していない
見ていただいてわかるように、エティハド航空のハード面や規定云々というよりもソフト面の日本人スタッフの対応にほとんど問題があるのがわかります。
私が話した日本人スタッフは一人だけですが、他の日本人スタッフや英語スタッフの対応は素晴らしいのかもしれませんが、今回はこのような対応に遭遇する可能性があるということを念頭に置いていただければと思っています。
私は3回コールセンターへ電話して3回ともに同じ方だったので、日本人スタッフはかなり限られている可能性が高いです
ここからは私の体験談と対応策を詳細に説明していきます。
日本人スタッフの明らかな知識とスキル不足
そもそも航空券周りの基本的な知識、自社の運賃種別の内容や違いを知らず、希望の旅程と運賃種別を理解してもらうのに長い時間を要しました。
そして15分かけて説明した後、運賃を確認するということで折り返しもらうことになりましたが、私が電話に出られず留守電に旅程と運賃を残してくれていました。
ただ、その旅程が往路の出発日のフライト以外はすべて行き先と日程を間違っており、更には希望の運賃種別ではありませんでした・・・
彼が何を根拠にその誤った旅程・運賃を一生懸命調べていたのかホラーでしかありません
日本人スタッフの社会人としての言葉遣いとマナーの欠落
私があたってしまったスタッフは、最低限の社会人としての言葉遣いができていませんでした。
更には独り言が多いのですが、「これじゃあお昼ご飯行けないよ」といった自分の都合も普通につぶやいていました。
航空券の販売、営業を10年以上やっていた私からすれば、全く難しいことを聞いておらず、知識さえあればすぐ答えられる内容に何十分もかけているからお昼休憩の時間が無くなってるんですよ、とコメントし掛けましたが。
保留される際に、音楽を流し忘れ?無音になるので電話が繋がっているのか不安になる
知識不足ということもあり、やたら電話口で待たされるのですが、保留中に音楽が流れる時と流れない時があります。これはスタッフ側でコントロールできるものなのかどうかはわかりませんが、無音の時は電話が切れたかと不安になります。
電話予約後、齟齬がないように予約確認書をメールで送るよう依頼しても、会社のルール上メールを送れないとのことで、旅程表や予約確認書は発行されない
コールセンターでの予約は口頭での予約確認となります。
航空券は安いものでも15万円~と安くない取引になるので、購入前には書面で契約内容を確認するのがビジネスの基本です。
ですが、スタッフに予約確認書をメールで送って欲しいと依頼しても、会社の規定でエティハド側からメールは送信できないとのこと。
ただでさえあまり話が通じないスタッフから口頭のみで15万円以上の買い物をするなんて怖すぎる
めちゃくちゃ怖かったのですが、私の旅程はオンラインでは購入できないことが確実だったので意を決して口頭のみで予約をしました。
支払いのクレジットカード情報は、エティハド側から支払情報登録用のリンクが貼られたメールが送られてくるので、そのリンクからクレジットカード情報を登録して決済して欲しいとのこと。
そのメールに予約番号が記載してあり、公式HPで予約内容を確認したところ、私の場合は内容に誤りがありコールセンターに再度電話しました。
予約内容を訂正してもらったあと、新しい決済リンクを送ってもらい、新しい予約番号で予約内容を確認後、クレジット決済を行い、無事チケットを購入できました。
電話予約の際は絶対に決済前に支払いリンクのメールに記載の予約番号で予約内容を隅々まで確認を!
決済前でも予約番号で予約内容は確認できます!
エティハドゲストの会員の場合、エティハドゲストで登録した顧客情報が予約情報に反映されるが、名前のタイトルが予約システムに対応していない
エティハドゲストとはエティハド航空のマイレージプログラムです。
これはエティハドゲストに登録している特に独身女性への注意喚起です。
エティハドゲストへ登録する際に、下記のように名前とタイトル(Mr.やMs.といった敬称)を選択しなければなりません。
このエティハドゲストの登録画面で選べる主なタイトルは、「Mr」「Mrs」「Miss」です。
他にも選択肢はたくさんありますが、「Baron」や「Lord」など通常日本人が使わない敬称ばかりなので割愛します。
女性の選択は、Mrs=既婚女性もしくはMiss=未婚女性の二択となります。
私は未婚なので、Missでエティハドゲストに登録しています。
予約時にこのエティハドゲストの会員番号を予約情報に登録してもらうのですが、予約情報に会員番号を登録すると名前やタイトルが予約情報に自動反映するようになっています。
すると予約情報上の私のタイトルは「Miss」となります。
はい、これアウトです。
航空会社問わず、航空券の予約には統一されたルールがあり、名前の入力方法(ミドルネームの取り扱い)やタイトル、生年月日の入力など細かく決められた万国共通の規定があります。
日本ではタイトルを誤っていると航空券の再発行が必要になったりしますが、海外ではそこまで厳密にみられていない風潮があり、昨今はトランスジェンダーや性別の区別が難しくなってきているので、そこまで重要視されなくなってきているとは思います。
航空券予約上の名前のタイトルは「Mr」=12歳以上の男性、「Ms」=既婚未婚を問わず12歳以上の女性、「Mstr」=12歳未満の男児、「Miss」=12歳未満の女児となります。
アラフォーの私の予約が12歳未満のMissになってるって違和感しかないですよね
航空運賃は12歳未満が小児運賃なので、私の運賃も大人運賃の75%になっていれば文句は言いませんが、アラフォーなのにMissは恥ずかしすぎる。
これもコールセンターのスタッフが予約時に気付くべきポイントではあると思うのですが、スルーされて決済前の予約確認で私が気付いてコールセンターに電話して訂正してもらいました。
気にしなければ良いといえば良いかもしれませんが、海外の空港で不要なトラブルは避けたいので事前に防げるものは出発前に防いでおきたいですよね。
公式ウェブサイトからのオンライン購入
単純往復といったシンプルな旅程、オープンジョーや周遊型でも手配可能な最安運賃であればオンラインから快適に予約が可能です。
シンプルな旅程の際はスムーズにウェブサイトやアプリから予約ができるので、ストレスを感じることはあまりないはずです。
他の航空会社のオンライン予約と同様に、希望の便を検索し選択、搭乗者情報を入力、決済情報を入力し決済が完了すれば、予約・購入完了です。
あえてマイナスポイントをあげるのであれば下記くらいでしょうか。
- 日本語サイトは字が途中で切れていたり、日付の表示が不自然で見にくい部分がある
- 日本語の翻訳が不自然な箇所がある
エティハドバス予約の注意点
エティハド航空の利用者はアブダビ国際空港⇔アルアイン・ドバイ間のシャトルバスを無料で乗れる特典があります。
コールセンターのスタッフへ確認したところ、2024年9月現在、オンラインからエティハドシャトルを予約できず、予約後にコールセンターのみで受け付けているとのことです。
そして公式HPには予約時のみ予約可能で、航空券の予約後は予約ができないと記載があります。
その為、エティハドシャトルを利用予定の方は、オンライン予約、電話予約に関わらず、事前にコールセンターへエティハドシャトルの予約方法を確認してから、航空券の予約へ進めてください。
おわりに
今回はエティハド航空の予約についての注意点や体験談を紹介しました。
ひとりのスタッフの対応レベルが低かったために悪い印象を与えてしまったかもしれませんが、エティハド航空自体はとても良い航空会社です!
このようなスタッフに当たる可能性もあると頭の片隅に入れておくだけでもストレスレベルは下がると思います。
もっといろんな種類の旅程や異なる運賃種別のコンビネーションにオンライン予約で対応できるようになればもう言うことなしです
運賃が安く空港や機内でのサービスもとても気に入っているので、エティハド航空を利用し続けています。
日系、アジア系、欧米系など様々な航空会社を利用してきましたが、エティハド航空は自信を持ってオススメできる航空会社です。
まだ体験したことがない人は是非次回の海外旅行はエティハド航空で♪
コメント