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北陸の冬は美しい
石川県は金沢市に生まれた筆者の石川県のイメージはというと・・・
曇り、雨、雪に雷。
基本、暗い。
加賀百万石以外何もない。
恐らく石川県民の9割が思っているはず。
ただ北陸新幹線が金沢まで開通してから、色んなお店が金沢に進出してきたので最近は「何もない。」というのは薄まってきているとは思います。
筆者は高校卒業と同時に県外へ出たのですが、それまで石川県に対してずっとこんな陰口みたいなイメージしか持っていませんでした。
県民の皆様、申し訳ございません。
(住んでおりませんが現在も石川県に税金を納めているのでお許しください。)
ただ、県外に出たからこそ、帰省の度に石川県の良さを実感するようになりました。
そこで私が県外に出て気付いたこと、
石川県を含めて北陸の冬は美しい。
これに尽きます。
雪が降ると趣や情緒が更に引き立てられる、それが北陸の冬なんです。
冬の北陸は天気が悪くて暗いだけじゃない!というのが今回の記事の趣旨でございます。
そこで北陸の中でも見どころがぎゅっと詰まった金沢のオススメ雪景色を厳選して紹介します!
石川県出身の筆者がオススメする金沢の雪景色5選
兼六園
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王道ですが岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで日本三名園の1つに数えられ、国の特別名勝に指定されている兼六園。
雪が降ったら兼六園は外せません。
ド定番だけあって、雪化粧した徽軫灯籠(ことじとうろう)と霞ヶ池、雪吊りがほどこされた唐崎松は見ごたえバッチリです。
兼六園のシンボルである徽軫灯籠は珍しい2本脚の石灯籠で、雪見灯籠が変化したものです。
琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われています。
それにしても徽軫(ことじ)なんて難しい漢字は、徽軫灯籠以外で見たことがないですよね。
筆者は石川県民なのでギリギリ読めますが、他県の人は絶対読めないと思います。
霞が池を背景にした徽軫灯籠と手前に架かる紅橋の景観は、石川県のテレビニュースの背景や天気予報の背景など石川にいるとことあるごとにお目にかかることができます。
どの季節も捨てがたいのですが、筆者は雪化粧した兼六園が一番好きです。
筆者は北陸の景色は雪が降った時が一番綺麗に見えるようにできている説の支持者です。
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金沢城公園
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「金沢城公園」と名乗っておりますが、金沢城の本丸は250年以上も前に焼失して再建されていません。
もちろん金沢城の城主は前田家で、明治維新まで前田利家から14代の加賀藩主が城主となりました。
賤ケ岳の戦いの後に前田利家が金沢城に入城し本格的に城づくりを始めたのですが、キリシタン大名で有名なあの高山右近に築城の指導を仰いだと言われています。
現在、金沢城公園にある菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は平成13年(2001年)、河北門は平成22年(2010年)、橋爪門は平成27年(2015年)鼠多門・鼠多門橋は令和2年(2020年)に再建、現存する一番古い門は兼六園側にある石川門で1788年に再建されたものです。
公園内にある「玉泉院丸庭園」も平成27年(2015年)に再現されたものなので、かなり綺麗に整備されています。
筆者がいた20年前は金沢城跡はただのだだっ広い広場だったので、久々に訪れたときは無かったはずの櫓がたくさん建っていてビックリ仰天でした。
建物は新しいとはいえ昔の姿を忠実に再現しているので、昔からある焼けずに残っているお城には敵いませんがお城の雰囲気を楽しむことができます。
更に雪が積もると凛とした雰囲気が強調されて、かっこいいです。
金沢城公園は毎日日没から午後9時までライトアップを行っています。
雪が降った日には是非雪景色とライトアップのコラボレーションを!
玉泉院丸庭園のライトアップは点灯開始時刻が時期により異なりますので詳細はコチラから。
昼間と同様、入園無料です。
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主計町茶屋街
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主計町と書いてかずえまちと読みます。
この難読な主計町茶屋街は、ひがし茶屋街、にし茶屋街と並ぶ金沢三茶屋街のひとつです。
何故「ひがし」と「にし」は平仮名なのに一番難読な「主計町」だけ漢字なんだ!というツッコミを禁じ得ません。
この「主計町」という地名は、江戸時代にこのエリアに加賀藩重臣・富田主計の屋敷があったからだそうです。
ちなみにこの主計町という地名は昭和45年に「尾張町」という町名に変更され、更に平成11年に旧町名の「主計町」に戻されたそうです。
旧町名に戻すというのは全国でも初めてらしく、それほど由緒があり町民に愛着がある地名なのでしょう。
この主計町茶屋街はこぢんまりとしているものの細い路地や階段があり、風情溢れる街並みに魅了されます。
ひがし茶屋街やにし茶屋街と比べて落ち着いた雰囲気で、筆者が金沢三茶屋街の中でも一番好きな茶屋街でもあります。
雪が積もった日にはいつも以上に風情溢れる雰囲気で、訪れた人を魅了します。
ひがし茶屋街
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説明するまでもなく金沢のTHE・観光地の代名詞であるひがし茶屋街。
こちらも雪が降ると風情が増し増しですね。
よく京都みたいなもんでしょ?とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、街並みは似て非なるものなんです。
根本が京都は公家文化、金沢は武家文化なので、根っからが違うんです。
ひがし茶屋街を含む金沢の三茶屋街と京都の祇園や上七軒などの花街は街並みから文化まで異なります。
筆者も詳細な文化的背景までは知りませんが、舞妓さんがいるのは京都だけで芸妓さんの呼び方も京都は「げいこ」対して金沢は「げいぎ」です。
建物にスポットを当てると、京都の花街に並ぶ京町家には犬矢来(いぬやらい)がありますが、金沢の茶屋建築には犬矢来はありません。
また、金沢の茶屋建築は2階には高い位置に窓がある雨戸が付けられており、弁柄塗りという朱色の塗装がしてある茶屋が多く、これらも京都の花街と違う趣を醸し出しています。
そんな昔ながらの街並みが残ったひがし茶屋街では着物で散策する観光客も多く、足を踏み入れた時のタイムスリップ感がたまりません。
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長町武家屋敷跡
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長町武家屋敷跡はかつて加賀藩の上流から中流階級の藩士たちが住んでいた屋敷が立ち並ぶエリアで、伝統環境保存区域および景観地区に指定されています。
上の写真でもわかる通り、冬には雪や凍結から土塀を守るための「こも掛け」が施され、金沢の冬の風物詩となっています。
庭の木には雪吊りが施され、金沢らしい趣が強調されます更に強調されます。
雪が積もればいつも以上に情緒溢れる街並みを楽しみながら散策することが
この界隈のお屋敷には現在も人が住んでいるのですが、 「武家屋敷跡 野村家」 1軒のみ中を見学することができます。
あまり知られていないと思うのですが、「武家屋敷跡 野村家」は2009年発行の外国人観光客向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星、米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位にランクインしているんです!
長町武家屋敷跡の散策の小休止に立ち寄りたい隠れた名所です。
まとめ
冬の北陸の暗いイメージは払拭されましたでしょうか?
今回は雪が降ったら見に行きたい情緒あふれる古都金沢の厳選スポットの紹介でした。
北陸も温暖化の影響で徐々に雪が少なくなってきており、積雪の金沢を見られる機会も減りつつあります。
雪が降ったら迷わず金沢にきまっし!
金沢の王道スポットを1日で周るモデルコースも紹介しているので、1日で金沢を堪能したい方はこちらの記事もどうぞ。
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