金沢の冬は美しい
金沢生まれ石川育ちのNamic(@nami.739)です。
2015年に北陸新幹線が開通してからは金沢も注目されることが増え、ポジティブなイメージを持っている人は多いと思うんですが、石川県民的地元のイメージはこんな感じでした。

曇り、雨、雪に雷でいつも暗い。加賀百万石以外に差し当たり思いつくものは何もない。
私の場合、地元を離れることで地元の良いところに気付いてしまいました。
金沢の雪景色と桜はハンパねえ!
地元にいる時は当たり前で気付かなかったです。
京都在住ですが、趣ある美しさは京都に匹敵。
オーバーツーリズムで観光客が異常に多い京都と比べると静かな趣という点においては勝ってます。



金沢の雪景色は静寂が凛とした美しさを際立たせていて、遠方からでも足を運ぶ価値あり
雪が降ったら迷わず直行すべき金沢の雪景色の絶景スポットを紹介します!
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石川県出身の筆者がオススメする金沢の雪景色5選
兼六園


王道ですが岡山市の後楽園と水戸市の偕楽園と並んで日本三名園の1つに数えられ、国の特別名勝に指定されている兼六園。
雪が降ったら兼六園は外せません。
ド定番だけあって、雪化粧した徽軫灯籠(ことじとうろう)と霞ヶ池、雪吊りがほどこされた唐崎松は見ごたえバッチリです。
兼六園のシンボルである徽軫灯籠は珍しい2本脚の石灯籠で、雪見灯籠が変化したものです。
琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名が付いたと言われています。



徽軫(ことじ)なんて難しい漢字は、徽軫灯籠以外で見たことない
石川県民ですらギリギリなので他県の人は絶対読めないに一票。
霞が池を背景にした徽軫灯籠と手前に架かる紅橋の景観は、石川県のテレビニュースの背景や天気予報の背景など石川にいるとことあるごとにお目にかかることができます。
どの季節も捨てがたいのですが、筆者は雪化粧した兼六園が一番好きです。
筆者は北陸の景色は雪が降った時が一番綺麗に見えるようにできている説の支持者です。






金沢城公園


金沢の観光地の中心にあるのが金沢城公園。



「金沢城公園」という名前ですが、金沢城の本丸は250年以上も前に焼失して再建されていません。
もちろん金沢城の城主は前田家で、明治維新まで前田利家から14代の加賀藩主が城主となりました。
賤ケ岳の戦いの後に前田利家が金沢城に入城し本格的に城づくりを始めたのですが、キリシタン大名で有名なあの高山右近に築城の指導を仰いだと言われています。
現在、金沢城公園にある菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は平成13年(2001年)、河北門は平成22年(2010年)、橋爪門は平成27年(2015年)鼠多門・鼠多門橋は令和2年(2020年)に再建、現存する一番古い門は兼六園側にある石川門で1788年に再建されたものです。
公園内にある「玉泉院丸庭園」も平成27年(2015年)に再現されたものなので、かなり綺麗に整備されています。
筆者がいた20年前は金沢城跡はただのだだっ広い広場だったので、久々に訪れたときは無かったはずの櫓がたくさん建っていてビックリ仰天でした。
建物は新しいとはいえ昔の姿を忠実に再現しているので、昔からある焼けずに残っているお城には敵いませんがお城の雰囲気を楽しむことができます。
更に雪が積もると凛とした雰囲気が強調されて、かっこいいです。
- 毎週土曜日と指定日が21時までの夜間開園日で園内がライトアップされます(昼間と同様入園無料)
- 外周部の石垣ライトアップは毎日22時まで




主計町茶屋街


主計町と書いてかずえまちと読みます。



この難読な主計町茶屋街は、ひがし茶屋街、にし茶屋街と並ぶ金沢三茶屋街のひとつです。
何故「ひがし」と「にし」は平仮名なのに一番難読な「主計町」だけ漢字なんだ!というツッコミを禁じ得ません。
この「主計町」という地名は、江戸時代にこのエリアに加賀藩重臣・富田主計の屋敷があったからだそうです。
ちなみにこの主計町という地名は昭和45年に「尾張町」という町名に変更され、更に平成11年に旧町名の「主計町」に戻されたそうです。
旧町名に戻すというのは全国でも初めてらしく、それほど由緒があり町民に愛着がある地名なのでしょう。
この主計町茶屋街はこぢんまりとしているものの細い路地や階段があり、風情溢れる街並みに魅了されます。



ひがし茶屋街やにし茶屋街と比べて落ち着いた雰囲気で、金沢三茶屋街の中でも私が一番好きな茶屋街
雪が積もった日にはいつも以上に風情溢れる雰囲気で、訪れた人を魅了します。
ひがし茶屋街


説明するまでもなく金沢のTHE・観光地の代名詞であるひがし茶屋街。
こちらも雪が降ると風情が増し増しですね。
よく京都みたいなもんでしょ?とおっしゃる方がいらっしゃるのですが、街並みは似て非なるものなんです。



京都は公家文化、金沢は武家文化で、文化的背景が根本から異なります!
ひがし茶屋街を含む金沢の三茶屋街と京都の祇園や上七軒などの花街は街並みから文化まで異なります。
舞妓さんがいるのは京都だけで芸妓さんの呼び方も京都は「げいこ」対して金沢は「げいぎ」です。
建物にスポットを当てると、京都の花街に並ぶ京町家には犬矢来(いぬやらい)がありますが、金沢の茶屋建築には犬矢来はありません。
また、金沢の茶屋建築は2階には高い位置に窓がある雨戸が付けられており、弁柄(べんがら)塗りという朱色の塗装がしてある茶屋が多く、これらも京都の花街と違う趣を醸し出しています。
そんな昔ながらの街並みが残ったひがし茶屋街では着物で散策する観光客も多く、足を踏み入れた時のタイムスリップ感がたまりません。






長町武家屋敷跡


長町武家屋敷跡はかつて加賀藩の上流から中流階級の藩士たちが住んでいた屋敷が立ち並ぶエリアで、伝統環境保存区域および景観地区に指定されています。
上の写真でもわかる通り、冬には雪や凍結から土塀を守るための「こも掛け」が施され、金沢の冬の風物詩となっています。
庭の木には雪吊りが施され、金沢らしい趣が強調されます更に強調されます。
雪が積もればいつも以上に情緒溢れる街並みを楽しみながら散策することが
この界隈のお屋敷には現在も人が住んでいるのですが、 「武家屋敷跡 野村家」 1軒のみ中を見学することができます。





「武家屋敷跡 野村家」は2009年発行の外国人観光客向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星、米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキングでも3位にランクインしているんです!
長町武家屋敷跡の散策の小休止に立ち寄りたい隠れた名所です。
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おわりに
今回は雪が降ったら見に行きたい情緒あふれる古都金沢の厳選スポットの紹介でした。
北陸も温暖化の影響で徐々に雪が少なくなってきており、積雪の金沢を見られる機会も減りつつあります。
雪が降ったら迷わず金沢にきまっし!
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