日本三大祭り・祇園祭の後祭のオモシロ行事3選

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祇園祭・後祭とは?

京都の八坂神社の祇園祭は、東京の神田明神の神田祭、大阪の大阪天満宮の天神祭とともに日本三大祭りとして知名度抜群、ユネスコの無形文化遺産にも登録されているお祭りです。

祇園祭のハイライトである山鉾巡行は、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)それぞれで行われるので、2回あります。

結構クセになる面白さがあるのが後祭。

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手遅れを意味する「後の祭り」の語源は祇園祭の後祭って知ってました?

「後の祭り」の語源・由来としては複数の説が伝わっている。
・「祭が終わった後の山車」を「今さら無用のもの」の比喩に用いたという説。
・京都の祇園祭の山鉾巡行における「前の祭り」と「後の祭り」のうち、後の祭りの盛り上がらなさを「手遅れ」の比喩に用いたという説。
・葬儀(葬祭)をいくら盛大に行っても死の事実が覆るわけでもないということを「後悔しても無駄」ということの比喩に用いたという説。

Weblio辞書

完全に後祭がディスられていますね。

確かに前祭の山鉾は23基に対して後祭は11基。

前祭では唯一生き稚児が搭乗、粽も毎年売り切れのカリスマ鉾・長刀鉾がありますが、後祭は・・・

後祭でお囃子を持っているのは、北観音山、南観音山、鷹山、大船鉾の4基のみなので24日の巡行も静かなものです。

前祭は稚児社参や山鉾巡行でも注連縄切りなど華のあるイベントが多いのは確かだけど、後祭はそれらに負けない変わった行事があるんです!

今回は後祭の珍行事を紹介します!

後祭のスケジュール

よく祇園祭って何日?と聞かれますが、祇園祭は7月1日~31日まで1か月かけて行われています。

この1か月の間に、前祭、神幸祭、後祭、花笠巡行、還幸祭、これらに関連する神事や行事が行われています。

後祭のスケジュール

7月17日~21日 山・鉾建て

各山鉾町で鉾や山の組み立てが始まります。

7月20日 鉾曳き初め・山舁き初め

15:00~ 北観音山・南観音山・大船鉾・鷹山

7月21日~23日 宵山

後祭は歩行者天国にはなりません。

7月23日 14:00~ 護摩焚き(役行者山)

7月23日 日和神楽

翌日の山鉾巡行の晴天を祈念し、各山鉾町の囃子方が町家から四条御旅所の間を往復する間、祇園囃子を奏します。

7月23日 23:00~ あばれ観音(南観音山)

7月24日 9:30~ 山鉾巡行

烏丸御池を出発し、前祭のルートを逆走します。

祇園祭の月間スケジュールは八坂神社HPからもチェックできます!

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ちょっと通な後祭のオモシロ行事厳選3選

10年以上祇園祭に通い続けている私の独断と偏見により、数ある神事・行事の中からオモロイ!見応えあり!なものを3つ厳選してみました。

役行者山の護摩炊き(7月23日)

役行者山は修験道と縁の深い山で、宵山の日に聖護院門跡の山伏たちによって護摩炊きが行われます。

34基ある山鉾の中で、路上で護摩炊きをするのはこの役行者山のみ!

14時頃になると法螺貝の音が聞こえ山伏のご一行が到着し、結界に入る前に山伏であることを証明する山伏問答が行われます。

この山伏問答の後に、護摩炊きの儀式が始まります。

路上で法螺貝&護摩炊き。

なかなかの圧巻です。

南観音山のあばれ観音(7月23日)

後祭の宵山で奇祭という言葉がピッタリな行事が南観音山のあばれ観音。

なんと御神体の善財童子を抱えた先導さんが先導し、同じく御神体である楊柳観音を布でぐるぐる巻きにして蓮台に括りつけて「わっしょい!わっしょい!」と担いで町内を3回周るという荒行が行われます。

こんな扱われ方している御神体が日本において他にいらっしゃるのでしょうか?

同じ通りの北観音山の観音さんは男性、対して南観音山は女性で、男性観音に惚れている楊柳観音の気持ちが翌日の巡行で爆発して暴れないように前日のうちに暴れさせておくとかおかないとか・・・

南観音山の柳の枝授与(7月24日)

南観音山は下の写真のように右後ろに柳の木を掲げて巡行します。

南観音山の御本尊の楊柳観音は、衆病を消除することを本願とする観音様であることから、この柳の枝には無病息災の御利益があるとされています。

巡行の際に下げている柳の枝は、巡行が終わり山が町会所に帰ってから、関係者の方がハサミで切って授与してくださいます。

「授与」という響きからは想像できないような、柳の枝の争奪戦が繰り広げられます。

同じ柳の枝を掲げて巡行する北観音山はセレブでクローズドな山なので、粽も柳の枝も関係者でなければゲットできません。

まとめ

後祭のオモシロ行事、行ったことがあるものはありましたか?

祇園祭は巡行以外にも楽しめる行事がたくさんあるので、色んな行事を攻略していくのも楽しみの一つ!

知れば知るほど奥が深いのが祇園祭。

いつかどこかの山か鉾の保存会メンバーになりたいという夢が叶う日は来るのだろうか・・・

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