今年も新緑が綺麗な季節がやってきました。
新緑の見頃は桜が終わる4月下旬から梅雨が明ける7月にかけてです。
このシリーズでは、京都で緑を堪能できるおすすめスポットを京都在住13年の筆者が定番から穴場まで紹介していきます!
かわいいお地蔵さんがいる圓光寺
京都でかわいいお地蔵さんがいるお寺として人気を二分しているのが、圓光寺と詩仙堂ではないでしょうか。
ちなみに詩仙堂は圓光寺から徒歩数分なので、お地蔵さん巡りも可能です。


そんなかわいいお地蔵さんで有名な圓光寺は、お地蔵さんだけではなく額縁庭園や竹林など見どころが盛りだくさんな寺院です。
紅葉の名所としても人気の圓光寺の撮影スポットと一緒に見どころを紹介していきます。
圓光寺は京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院で、もとは徳川家康が伏見に開いた僧俗問わず入学を許した学校です。
その開かれた校風は多くの学僧や絵師、墨跡文人たちを育み、日本文化の発展において大きな役割を果たしました。
その後、圓光寺は相国寺山内に移り、更に寛文7年(1667年)現在の一乗寺小谷町に移転されました。
圓光寺では日本で初期の活字本の一つである「伏見版」(「圓光寺版」とも称されています)の印刷事業が行われ、当時出版に使用された木活字が現存しています。
お寺の裏山には徳川家康の歯を埋葬した東照宮があります。
家康が亡くなったのは駿府城なので、静岡から歯だけ持ってきたのでしょうか。
昔の偉人は死後に体のパーツが色々なところに埋葬されているイメージがあるので、そんなことになるまでの経緯が気になります。
撮影スポット①:奔龍庭


圓光寺の入り口を入って進んでいくとまず渦を巻いたようなデザインの枯山水庭園があります。
白砂を雲海に見立て、天空を自在に奔る龍を石組であらわした平成の枯山水だそうです。
すみません、完全なるスキル不足で全く龍を感じさせるような躍動感ある写真が撮れません。
この枯山水は何度トライしてもうまく撮ることができず、個人的には難易度MAXな被写体です。
いつかこの枯山水をカッコよく撮れるくらいうまくなりたいものです。
撮影スポット②:水琴窟と手水

恥ずかしながら私、「水琴窟」というものの存在をこの圓光寺で知りました。
そんなこともあってか、私の中では圓光寺はお地蔵さんでも額縁庭園でもなく、「圓光寺といえば水琴窟!水琴窟といえば圓光寺!」となってしまっています。
この圓光寺の水琴窟の縁が広い盃型の手水鉢はかなり珍しいようです。
確かに永観堂の水琴窟は丼みたいな手水鉢、退蔵院も宝泉院も小さめの手水鉢だった記憶があります。
(実はめちゃくちゃ水琴窟好きです。音がたまらん。)
撮影スポット③:本堂からの十牛之庭(額縁庭園)


緋毛氈(ひもうせん)に十牛之庭(じゅうぎゅうのにわ)の新緑の緑が映えます。
圓光寺は紅葉の名所として有名ですが、私は新緑の季節のこの赤と緑の対比が引き立つ額縁庭園が大好きです。
この座敷に一度座るともうお尻に根が生えたように動き出せなくなります。
紅葉の季節は人が多い上に、吹きっさらしで寒いですが、新緑の季節はちょうどいい気温で心地よく、何時間でも滞在できそうです。
撮影スポット④:十牛之庭のお地蔵さん

十牛之庭の入り口のくぐり門をくぐってから左(本堂の反対側)へ行くと可愛いお地蔵さんがいらっしゃいます。
紅葉が散りかけてもみじの絨毯になった頃は、緑の苔と赤や黄のもみじでクリスマスカラーになった地面に鎮座するお地蔵さんを撮ることができます。
撮影スポット⑤:竹林


十牛之庭を奥へ進むと、鐘楼横に竹林が広がっています。
やっぱり京都と言えば竹林ですよね。
竹を見ると血が騒ぐのは私だけでしょうか?
晴れた日は竹がつくる影を撮りたくなり、雨の日には青々としたしっとりとした竹林を撮りたくなります。
ここの竹林は地面が苔に覆われていて石灯篭なんかもあるので、雨の日の方が雰囲気が出そうです。
撮影スポット⑥:裏山からの京都市の展望

十牛之庭を奥へ進み、竹林を過ぎると墓地や裏山へ続く道があるので、ずんどこ登っていきましょう!
裏山には徳川家康の歯を埋葬している東照宮があり、その先には京都市を一望できるスポットがあります。
この写真は紅葉の季節に撮ったものです。
西向きの展望なので、嵐山方面まで見渡すことができます!
お寺の屋根を入れて撮ると京都感が出ますよね。
ここには嬉しいことに休憩用のベンチも置いてあります。
撮影地データ
圓光寺
住所 | 〒606-8147 京都市左京区一乗寺小谷町13 |
電話番号 | 075-781-8025 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人 500円 中高生 400円 小学生 300円 |
アクセス
圓光寺へのアクセスはバスか叡山電鉄の2通りです。
京都駅方面からはバスが、京阪沿線からは叡山電鉄が便利です。
京都駅>>>(京都市営バス5系統40分)>>>一乗寺下り松町>>>(徒歩10分)>>>圓光寺
淀屋橋駅>>>(京阪本線特急58分)>>>出町柳駅>>>(叡山本線5分)>>>一乗寺駅>>>(徒歩15分)>>>圓光寺
まとめ
圓光寺がお地蔵さんだけではないということがお分かりいただけましたでしょうか?
お地蔵さんに額縁庭園、竹林、京都市の展望。
撮るものがぎゅっと詰まったお寺である上に、水琴窟の音を聞いて癒されたりお座敷でほっこりしたりもできる盛りだくさんなお寺です。
紅葉の名所ですが、是非新緑が綺麗な季節に時間をとって訪れていただきたいお寺です。
余談ですが、圓光寺さんの公式HPの写真がとても素敵です。
こういう雰囲気をシネマティックというのでしょうか?
雰囲気の良いカッコいい写真ばかりで、こんな写真を撮れるようになりたいなあとHPを見るたびに思っております。



「京都で新緑を楽しめるオススメの穴場&定番スポット」シリーズはコチラからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 京都で新緑を楽しめるオススメの穴場&定番スポット④【圓光寺】 […]