現役の旅行会社社員が教える海外航空券を安く買う方法

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この記事はこんな人にオススメです

海外航空券を安く買う方法を知りたい人

時期によって運賃が違うみたいだけど、いつ海外に行くのがオトクか知りたい人

どうやって航空券を買うのが正解か知りたい人

旅した国は約40か国!旅行会社社員のNamic(@739_nami)です。

実はワタクシ、某大手旅行会社で海外航空券販売の法人営業を十数年やっていました。

かなり控えめに言っても海外航空券に関してはプロです!

コロナも過ぎ去り、各国の出入国制限もほぼ撤廃され、既に海外に行き始めている人、ボチボチ出掛けようかと思っている人、たくさんいらっしゃるかと思います。

そこで海外航空券を調べ始めてこんなことに気付くはずです。

航空券、たかっ!

燃油サーチャージ、たかっ!!

円、やすっ!!!

旅好きにとっては、絶望的な三重苦です。

そうなると移動費である航空券代を少しでも安く抑えたいと思いますよね。

結論から言っちゃいます。

海外航空券を買うなら、ネットで早割航空券を買うのが最安

シンプルですね。

航空会社のカウンターに行く必要も、旅行会社のカウンターに行く必要もありません。

自宅でサクッとネットで最安の航空券を買えます。

その理由を説明していきますね。

海外航空券を含めて1か月の旅行でかかるトータル費用が気になる方はコチラをどうぞ。

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目次

海外航空券購入の基礎知識

安く航空券を買うためには、航空券の概要を知っておく必要があります。

基礎知識を頭の片隅に置いておいて、是非航空券を買う時に役立ててください。

航空会社の種類は大きく分けて2つ

航空・旅行業界では、航空会社のことを「キャリア」と言います。

レガシーキャリア/フルサービスキャリア

レガシーキャリア/フルサービスキャリアとは、運賃に機内食サービス、ドリンクサービス、機内エンターテイメント、事前座席指定(一部航空会社では有料)、無料受託手荷物が含まれている航空会社のことを指します。

JALやANAはこのレガシーキャリアにあたります。

またナショナルフラッグキャリアと言われる国を代表する航空会社は原則レガシーキャリアです。

例)シンガポール航空、ブリティッシュエアライン、トルコ航空等

格安航空会社/LCC(ローコストキャリア)

格安航空会社は、運賃を抑えるためにサービスが簡素化された航空会社のことを指します。

航空券を購入する際に、有料の機内食をオプションでつけたり、有料の事前座席指定を申し込んだり、受託手荷物の有料オプションを付けたりします。

機内でスナックや軽食の販売を行っており、クレジットカードで決済するシステムになっています。

運賃自体は安いのですが、色々オプションを付けていくと結局レガシーキャリアとあまり変わらない・・・ということもあります。

例)Jetstar、PEACH、チェジュ航空、ライアンエア等

海外航空券にはどんな種類があるの?

航空券にも種類がありますが、ネットで買える航空券は、「格安航空券」以外です。

普通航空券(ノーマル航空券)

一言で言うと一番高い航空券。

高いがゆえに出発間際でも購入可能、変更手数料なしで変更可能、経路変更可能、取消料なしで取消・払い戻し可能、1年間有効という航空券の中で一番フレキシブルな航空券です。

まず、この航空券を購入することはないでしょう。

恐らく日本~ロサンゼルス往復のエコノミークラスで60万円~(燃油・TAX別)くらいの価格帯ではないでしょうか。

PEX航空券(公示運賃)

私たち旅行者が普段購入している航空券がこのPEX航空券です。

航空券に、早期購入、変更不可、経路変更不可、払戻不可といった制限をかけることで安くなる仕組みです。

〇日前までに予約発券、変更不可、払戻不可、有効期間〇日以内といった制限が多ければ多いほど安くなります。

航空会社によってラインナップは様々で、Economy SaverだとかEconomy Standardのように名前も様々です。

特徴として、旅行会社、航空会社、ネットで購入可能で、同じ商品であれば運賃はどこで買っても必ず同じです。

もし全く同じ日程、同種の航空券で購入日が同じで料金が異なる場合は、「発券手数料」が設定されており、手数料の金額が異なるということになります。

いわゆる「早割航空券」とはこのPEX航空券の券種の一つで、「出発〇日前までに予約・購入」を条件としている航空券のことです。

航空券の費用を抑える為には、この早割航空券にハマるよう旅程を組み立てる必要があります!

格安航空券(IIT)

この格安航空券というのは一昔前は多く出回っており、旅行会社からしか購入できませんでした。

現在はほぼ無いと思ってください。

厳密に言うとIIT運賃は存在していますが、原則航空券のみの単品での販売を禁止している航空会社がほとんど。

IIT運賃は航空会社が旅行会社にツアー造成用に卸している運賃なので、ホテルとセットで販売しなければなりません。

つまり、1都市のみの海外旅行なら、旅行会社の航空券とホテルがセットになったフリープランのツアーに申し込むと航空券とホテルをバラバラに手配するよりも安くなる可能性は十分にあります。

世界一周航空券(RTW)

世界一周航空券はその名の通り、世界を1周できる航空券です!

始点と終点が同じ国で西回りか東回りで後戻りすることなく1周する行程で使えます。

〇都市以上ストップオーバーしないといけない、北米大陸でストップオーバーできるのは〇都市以内など細かいルールがあるので、購入は旅行会社を通した方が安心です。

もちろん、航空会社が加盟するアライアンスのHPでも購入可能です。

>>>スターアライアンス世界一周

>>>ワンワールド世界一周

>>>スカイチーム世界一周 ※2023年8月現在販売中止中

海外航空券はどこで買えるの?

旅行会社(HP/店舗)

街中の旅行会社のカウンターや旅行会社のHPで航空券を購入できます。

航空券代と「発券手数料」「旅行取扱手数料」といった手数料がかかります。

手数料はネットでの購入は無料、対面での販売は有料という設定をしている会社もあります。

例)JTB、HIS、日本旅行等

航空会社(HP/空港カウンター/電話)

航空会社のHPや直接電話したり、空港のカウンターで航空券を購入できます。

航空会社にもよりますが、「発券手数料」がかかることがあります。

例)JAL、ANA、Jetstar等

インターネット(OTA)

旅行会社や、航空会社もHPで航空券を販売していますが、それとは別にOTA(オンライントラベルエージェント)という店舗を持たずネットでのみ旅行商品を販売している旅行会社でも航空券を購入できます。

原則、事務手数料や取扱手数料がかかります。

例)EXPEDIA、Trip.com等

海外航空券はどうやって買うのがベスト?

海外航空券はネットで早割航空券を購入するのが一番オトクですが、旅行者や旅行のタイプに適した買い方をしないと後々ストレスになります。

ネットで安く航空券を買ったけど、復路便の変更に失敗して帰国便が無効になって買い直しになり、予想以上にコストがかかってしまった・・・など。

ストレスフリーに旅行を楽しむためにも自分に合った買い方で航空券をゲットしましょう。

一番のポイントは噴火、紛争勃発、ハリケーン等の万が一の有事の際に自分で航空券の変更対応ができるか(やってみる気概があるか)です。

旅行会社での購入が向いている人

あまり旅慣れていない人や、現地での手続きに不安がある人は旅行会社で海外航空券を買いましょう。

旅行会社には窓口があるので、出入国に必要な書類や、入国する為に必要な査証情報などをプロに教えてもらうことができます。

また現地で万が一の際に航空券の変更等も日本語で行えることも魅力の一つです。

こんな人にオススメ
  • あまり旅慣れていない人
  • 英語に不安がある人
  • 出入国や税関の手続き、海外の空港での乗り継ぎに不安がある人
  • 周遊型や第三国での乗り継ぎがある旅行をする人

航空会社での購入が向いている人

航空会社は原則出入国の情報や、空港での乗り継ぎの注意点などは教えてくれません。

というかコールセンターのスタッフは現地情報についてあまり詳しくない上に、原則何でも自己責任という立場です。

日本の航空会社であれば日本語の窓口がありますが、外資系だと英語のみもしくはその国の言葉のみでの対応となります。

故に最低限の出入国、乗り継ぎの情報を自分で確認できる人は、航空会社での購入をオススメします。

航空会社のHPからの購入だと手数料がかからないことも多いので、単純往復の旅程であれば航空会社のHPから直接予約する方法がオススメです。

こんな人にオススメ
  • 旅程が単純往復もしくは1か国のみの人
  • 出入国や査証の情報を自分で確認できる人
  • スケジュールが変更になっても自分で航空券を変更できる人
  • 航空会社にこだわりがある人

インターネット(OTA)での購入が向いている人

OTAを通してネット購入する最大のメリットは、数ある航空会社や航空券販売サイトから比較して最安や最適な経路を検索できるところ。

さらには複数の航空会社を利用する場合でも、一括で予約可能。

但し、エアトリやEXPEDIAは自社HP上で予約・決済ですが、スカイスキャナーはフライト検索後、希望のフライトを予約できる他のOTAサイトへアクセスして決済する形をとっています。

つまり、スカイスキャナーはフライト検索サイトで予約・購入はできないので、予約するサイトを選ぶ際にEXPEDIA等ある程度知名度のあるOTAを選ぶようにしてください。

海外の聞いたことがないサイトが多く出てくるので、万が一何かあった時に連絡が取れないというリスクを減らすためにも大手を選ぶことをオススメします。

こんな人にオススメ
  • 周遊型や複数都市を訪問する旅程で旅する人
  • レガシーキャリアもLCCも一括で予約したい人
  • 航空会社にこだわりがなくともかく安く航空券を購入したい人
  • いろいろな航空会社、経路の比較を一括で行いたい人

運賃変動を制する者は航空券を制す

ここまで「早割航空券」を購入することが移動費用を抑えるのに超重要であることを、航空券の基礎知識や買い方を交えて説明してきました。

この早割航空券の適用条件に合わせて旅程を組まなければなりません。

航空会社によって航空券のルールは異なりますが、気を付けるべきポイントは下記のとおりです。

  • 予約・購入期限=出発の何日前までに予約・購入する必要があるか
  • 最低必要滞在日数=最低現地で何日間滞在しなければならないか
  • 最大滞在可能日数=現地で最大何日滞在できるか

これに加えて気を付けなければならない超重要事項がありますので、説明していきます!

残席連動性とは?

早割航空券を予約するにあたって航空会社の予約システムを少し知る必要があります。

例えば航空会社が、エコノミークラスで10万円のA、20万円のB、30万円のCという3種類の航空券を販売しているとします。

エコノミークラスの席が120席あるとすると、航空会社はAを40席、Bを40席、Cを40席という配分で航空券を販売していません。

日々の予約状況で、空席率が高ければAという最安のチケットを予約できませすが、

空席率が低くなるとCという一番高い航空券しか予約ができないようにAIがコントロールしています。

つまり、空いていれば空いているほど運賃は安くなるということです。

どれだけ早く予約しても、既に早くから多くの人が予約していれば、運賃は高くなりますし、

大口の団体旅行や修学旅行で1年近く前から既に咳をブロックされており、そもそも一般販売用の席がほとんど残っていないというケースもあります。

これがほとんどの航空会社が採用する「残席連動性」というシステムです。

≪行き先別≫避けるべき旅行シーズン

多くの航空会社の運賃設定が、残席によって変動するということがわかったら、

どうやって安く航空券を購入するかもうおわかりですよね。

空いてるときに旅行する

至ってシンプル

ただ行き先の国やエリアによって混雑時期は異なりますので、ここを押さえておけば旅の計画を立てやすくなります!

旅行会社社員が注意している混雑シーズンを大まかにまとめたのでこの時期を避けて旅行の計画を立てましょう!

韓国・台湾・中国(東アジア)

東アジア全域で旧正月という旧暦のお正月は東アジア全域で1週間程度の長期休暇となる為、里帰り、国内旅行、海外旅行で人の動きが活発になり、東アジア及び日本発、東アジア経由のフライトが混みあいます。

中国の人口をナメてはいけません。

東アジア各地発のフライトに加え、中国人に人気の欧米の観光地行きのフライト・ツアーも混みあいますのでこの時期の旅行は避けたほうが良いです。

私は旧正月時期にアイスランドのレイキャビク発着の国立公園を巡るツアーに申し込んだところ、私と友人以外全員中国人で面喰った記憶があります。

旧正月は旧暦にもとづいているので毎年異なりますが、大体1月中旬から2月中旬です。

2024年の旧正月は2月10日(土)、2025年の旧正月は1月29日(水)ですので、この前日から1週間程度が東アジア諸国の休日となります。

中国

中国は上記で述べた旧正月に加え、国慶節という中国の建国記念日の前日から1週間程度が国民の祝日となり、人の移動が活発になります。

旧正月と同様、中国及び中国近隣の国を経由するフライトが混みあいますので、この時期の旅行を避けるのが賢明です。

中国の国慶節は毎年固定されており、10月1日ですので、9月29日から10月6日の約1週間が国民の休日となります。

タイ

4月12日から4月15日はタイの旧正月とされており、世界的には「水かけ祭り」として知られています。

この期間のタイ発着のフライトは混みあいますので、安い航空券を手配するにはこの期間を避ける必要があります。

ただ、水かけ祭りを楽しみたい人は、是非この期間にタイへ訪れると貴重な体験ができますよ。

インド

ディワリ(Diwali)というインドの旧正月前後は人の動きが活発になります。

10月末から11月初めのインド暦の第七番目の月の初めの日から5日間にわたり、一年の幸福を祈り、お祝いをするお祭りです。

東アジア諸国の旧正月同様に、毎年日にちが変わるので要注意です。

2023年は11月12日(日)がディワリです。

ヨーロッパ・アメリカ

クリスマスから新年にかけてが人の動きが活発になり、欧州内、米国内、欧米発着便が混みあいます。

また、日本の年末年始もかぶるので、一番航空券が高い時期となります。

欧米は6月から8月がバケーションとなる国が多い及びヨーロッパは夏が観光シーズンということもあり、夏季のヨーロッパは航空券のみならず現地での宿泊代も高い傾向にあります。

日本

当たり前ですが、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆は日本の休日となりますので、どこへ行くにも混んでおり高いです。

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まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!

目的地のイベントシーズンを避けて予定を立て、早めにネットで早割航空券を買うことで移動費の費用を抑えることができます。

できるだけ移動費を押さえて旅先での宿泊代や経験にお金を使いたいですよね。

この記事が旅人の参考になれば幸いです。

良い旅を!

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