雪が積もると京の魅力は倍増する
雪が積もって一面に白く、いつもとは変わって美しくなった景色を「雪化粧した」と表現するなんて昔の人はうまいこと言ったもんだと、雪景色を見るたびに思ってしまいます。
京都の街並み、神社仏閣も例外なく雪化粧をすると2倍増しで美しく見えます。
その為、紅葉のシーズンが終わると寒波はまだかまだかと毎日天気予報を見ながらソワソワしてしまいます。
2021年から2022年にかけては雪の当たり年でしたが、2022年~2023年の今シーズンは全く雪が降っていなかったのですが、1月24日にドサッと降りましたね!
筆者は帰宅時にJR京都線の電車立ち往生に巻き込まれ、更にはせっかくの初積雪も仕事で見に行けず、今シーズンはフラストレーションが溜まりまくりです!
せっかく冬の京都に来るなら雪景色を拝みたいというのが人の性。
そこで今回はオススメのスポットとこんなはずじゃなかったのに!とならないように積雪量別の雪景色攻略法をご紹介します。
昨シーズンの雪景色の写真はコチラの記事でアップしています。
京都在住14年の筆者がオススメする厳選スポット8選
宝泉院
「雪が降ると金閣寺へ」というのが人々の心に刷り込まれているのか、雪が降ると人々は無心で金閣寺へ向かいます。
筆者はそんな中ひたすら北の大原を目指すのです。
そう、このブログでも数え切れないほど登場しております「宝泉院」へ。
宝泉院がある大原は京都駅からバスで1時間弱と市内中心部から少し離れていることもあり、雪の日でも人は少なめです。
前回の雪景色訪問の際にはタイミングよく貸し切り状態でした。
この雪化粧した額縁庭園を独占し、抹茶と茶菓子をいただくという死ぬほど贅沢な時間を過ごさせていただきました。
そんなラッキーもあり得るのが宝泉院なのです!
ゆっくり雪景色を楽しみたい派の方は宝泉院へ。
ただ屋内とはいえ窓も戸も開け放たれているので、防寒対策はしっかりと。
ちなみに宝泉院まで来たらお隣の実光院のお庭からの雪景色も見事ですよ。
銀閣寺
銀閣寺の雪景色は、金閣寺のような華やかさはないのですが、THE詫び寂び!という感じです。
(説明が雑ですみません、フィーリングで生きているもので。)
雪が降った銀閣寺には、凛とした水墨画の世界が広がっています。
この色のない世界に魅せられる人も多いはずです。
白黒の世界に銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台(こうげつだい)の砂盛りの雰囲気がとても合っていると思いませんか?
銀閣寺が一番綺麗に見えるのは、雪化粧した時だと筆者は確信しています。
そして室町時代の足利将軍もこの景色を鑑賞していたと思うと、なんとも不思議な気持ちになります。
清水寺
雪景色の清水の舞台は圧巻です、人生で一度は見たい風景ではないでしょうか。
また一面の雪景色に朱色の三重塔がとても映えるので、どの角度から見ても絵になるんです。
京都に住んで14年ですが、きっとこの三重塔だけで何百枚という写真を撮影しています。
更には清水寺は早朝6時から開門している早起き寺なので、早朝の凛とした空気感と雪景色を一緒に楽しむと心が洗われますよ。
早朝は人も少ないのでオススメです。
八坂の塔とその周辺
京都で一番京都っぽい!というのがこの八坂の塔(法観寺)がある景色ではないでしょうか?
清水寺から歩いてすぐの場所なので、一緒に周りたいスポットです。
この写真の八坂通りや、雪化粧した産寧坂、二年坂もいつも以上に風情があります。
ただ石畳の道が多く雪が降ると滑りやすいので、滑りにくい靴で散策くださいね。
金閣寺
人々は皆雪が降ると金閣寺を目指します。
ガセネタではありませんよ、雪が積もった日の金閣寺は開門前に数百メートルに及ぶ開門待ちの行列ができます。
それはもう賑やかなこと、アイドルのイベントでもあるのかと錯覚するほど早朝からたくさんの人が並んでいます。
そして黄金の舎利殿と池を見られるビュースポットは大混雑!
アイドルの撮影会状態と言っても過言ではありません。
(アイドルの撮影会に行ったことないですけど。)
それでもやっぱり雪景色の金閣には圧倒されます、アイドルの撮影会状態であっても一度は見ておきたい景色なんです!
白銀世界に浮かび上がる黄金の舎利殿は唯一無二の存在感。
人々が雪が降ったら金閣を目指すのも納得です。
嵐山
言ってみればただの古い橋と山だけのなんてことない風景なんですが、行っちゃいますよね嵐山。
きっと人はシンプルなものに惹かれるようにできてるんですよ。
Simple is best!!
雪化粧した山々を背景にした渡月橋は、紅葉の時期とは全く異なる雰囲気で私たちを楽しませてくれます。
渡月橋の水墨画のような冬の絶景を楽しんだら、雪化粧した竹林という貴重な景色も必見です!
当たり前ですが竹は紅葉しないので1年中雰囲気は変わらずですが、唯一雪が降った時のみいつもと違う姿を見せてくれます。
昨今は京都で雪が積もることもそう多くないので、雪の竹林を見ることができたらラッキー超ラッキー!
貴船神社
朱色の春日灯篭と雪のコントラストがとても絵になる貴船神社も欠かせない雪景色スポットです。
パワースポットとしても人気のある貴船神社は雪に日に訪れると、いつもよりも厳かな雰囲気が漂っている気がします。
この春日灯篭が並ぶ石段を登ると本宮があり、さらに奥へ進むと結社、またさらに奥へ進むと奥宮があります。
白銀の世界になった奥宮は空気が澄んで凛として神聖な気配すら感じられるので、本宮から少し歩きますが必ずお参りください。
貴船神社の粋な計らいで、雪が積もった日のみ特別にライトアップされます。
灯りがついた春日灯篭と雪景色、幻想的としか言いようがないですね。
ただ、貴船神社前のバス停からの最終のバスが17時台なので、ライトアップを見られる場合は車でのアクセスとなります。
また、貴船神社まだ来られたら「水占いみくじ」も忘れずに!
水占いみくじは何も書かれていないおみくじの紙を境内の水場で水に浸すと文字が浮かぶ上がる珍しいおみくじです。
文字が浮かぶ上がるまでささやかなドキドキ感を味わうことができますよ。
美山かやぶきの里
最後に紹介するのが「美山かやぶきの里」です。
この美山かやぶきの里のみ京都市ではなく京都と福井の県境にある南丹市美山町というところにあります。
これぞまさしく日本の原風景と言わしめる美しい山里が広がる美山ですが、ここの雪景色も格別です。
そしてなんと2022年1~2月は2年ぶりのライトアップイベントが開催されます!
昼間のかやぶきの里も十分美しいのに、ライトアップなんてされてしまったら、さぞ幻想的な絶景となることでしょう。
詳細はコチラの記事にまとめています。
美山は寒さ厳しい山間の村なので、雪&寒さ対策は万全に。
京都の地形を制する者が雪景色を制す
実は、ここまでで紹介した8か所は同じ京都とはいえ、積雪量にはかなりの差があります。
その為、積雪量によりターゲットを変えなければ、せっかく雪景色を見に行ったのに1ミリも積もっていなかったということになりかねません。
そこでスポット別にランク付けしたので参考にしてみてください!
Aが一番雪が積もり、Dに行くにつれ雪が少なくなります。
Aランク | 美山かやぶきの里 |
Bランク | 宝泉院(大原)、貴船神社 |
Cランク | 銀閣寺、金閣寺、嵐山 |
Dランク | 清水寺、八坂の塔 |
美山かやぶきの里はダントツで雪が積もります。
京都市で全く降っていなくても、美山では数十センチ積もっているということもざらにあります。
また、京都市中心部で雪がちらつく程度であっても、Bランクのエリアでは白銀世界ということもあります。
CランクとDランクは同じ京都市内ですが積雪量は異なります。
Dランクのエリアで雪が積もるようでしたら、A、B、Cでは確実に雪は積もっています。
1日の時間帯でいうと、銀閣寺や清水寺は京都の東山の麓にあり午前中の早い時間は日が当たらず雪が解けにくいので、積雪量が少なめの時は早い時間帯にこれらのお寺に行けば雪化粧を見ることが可能です。
積雪量が少なく天気が良い日は、金閣寺なんかは日当たりが良いのですぐに雪が解けてしまいます。
また、京都は北に向かって徐々に標高が高くなっており、京都駅の南にある東寺(南区)の五重塔のテッペンの高さに上賀茂神社(北区)があるくらい市内で標高差があり、気温も数度変わります。
その為、洛中であっても積雪量に差が出てしまうんです。
この京都特有の地形からくる気温差を頭に入れておけば、雪が降った時もどこに行けば綺麗な雪景色に出会えるかすぐわかるようになるということです。
まとめ
京都のオススメの雪景色と攻略法はいかがでしたでしょうか?
冬の京都散策に役立てて、冬の絶景を是非楽しんでください!
とはいえ京都の冬は底冷えしますので、寒さ対策は万全にお越しください。
京都への旅はリーズナブルな高速バスで♪
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