京都観光は密の極み
京都観光のイメージと言えば、
人。人。人。人。
これに尽きますよね。
特にコロナ前は清水寺の舞台はいつか人の重みで絶対落ちると信じてやみませんでした。
現在は新型コロナウイルスの影響で外国からの観光客がほぼゼロの状態なので、昔のような混み方はしていませんが、Go Toトラベルの再開やアフターコロナで再び混雑することは必至です。
筆者はイナカッペ故か少し神経質かつ風景写真を撮るからなのか、人混みが苦手です。
そんな人でもあまり人混みを気にせず、せっかくの京都観光を楽しむことができれば良いなと思い今回の記事を書いています。
混雑を避け旅行の満足度を上げる唯一の方法
混雑を避けて旅行の満足度を上げる唯一の方法は、
早朝に観光する
これに尽きます。
最近、各旅行会社がうたっている「ずらし旅」の一種ですね。
京都でたしかに穴場と言われるような人が少ないスポットもあります。
ただね、京都に来られる方は穴場よりもTHE京都!という王道の観光スポットに行きたいはずなんです。
そして王道観光地であっても1日の中で確かに人が少なる時間帯もたしかにありますが、運次第なところがあり、団体ツアーとバッティングしたら終わりです。
ですので京都観光は早朝に行動するしか密を避ける方法はないんです。
ちなみに原則、団体ツアーは早朝には動きません。
朝早いとクレームになったり、バス運転手の拘束時間に制限がありますので。
世間では密を避けることが常識となった現在、新型コロナウイルスが流行する遥か昔からひたすら人混みを避けることに命を懸けてきた京都在住の筆者が密を避けながら早朝から京都観光を楽しめるスポットをご紹介します。
早朝から観光できるスポット15選
京都市内で早朝から観光できる有名な観光スポット、意外に多いです。
少し観光してから朝食をとると時間も有効活用できますよね。
そこで午前8時までに観光できるおすすめのスポットを紹介します。
清水寺

京都へ行くなら絶対行きたい清水寺は、1年を通して朝6時開門です!
もちろん参道のお店は開店前なので、参道からとても静かで境内も人を気にせずゆっくり見て回ることができます。
運が良ければ清水の舞台を独り占めできちゃいます。
ただ境内にある修学旅行生に大人気の地主神社は9時からなのでご注意ください。
東寺

五重塔で有名な世界遺産の東寺は、清水寺よりも更に早く午前5時開門です!
東寺は境内も広いので、早朝から近所の方が散歩されており、ゆったりとした時間が流れています。
また東寺の南側を走る京阪国道の歩道橋は朝日と五重塔を写真におさめることができる撮影スポットなので、是非こちらにも立ち寄ってくださいね。
南禅寺

南禅寺の境内はなんと24時間出入りできます!
特に学生や女子に人気の水路閣も早朝は人が少ないので、順番待ちせずとも写真を撮ることができますよ。
とはいえ水路閣は人気スポットなので、早朝でもチラホラ人はいますが昼間と比べると全く気にならないレベルです!
蹴上インクライン

桜の名所として有名な蹴上インクライン。
実は桜の季節以外は昼間でもほぼ人はいません。
新緑の季節や雪が積もった蹴上インクラインもなかなか雰囲気があってよいので、桜の季節以外もオススメです。
それでも桜のシーズンは鮨詰め状態で、桜というより人間を見に来たような状態になります。
ですので桜のシーズンは早朝の訪問がオススメです。
夜明けとともに人は増えていきますが、昼間と比べれば断然マシです。
徒歩圏内にある南禅寺・水路閣も早朝から見学できるので、散歩がてらセットでの観光がオススメです。
哲学の道

銀閣寺近くから南禅寺近くまで疏水沿いに約2km続く哲学の道。
20世紀初期の哲学者である京都大学教授 西田幾太郎(きたろう)が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことが名前の由来だそうです。
道沿いには桜が植えられており、春には美しい桜並木を鑑賞しながら散歩することができるのでとても人気があるスポットです。
こちらも蹴上インクライン同様に春以外はだいたい空いています。
ただ桜が咲くと大混雑ですので、桜を楽しみたい方は早朝の散策で密を避けましょう!
平安神宮

初詣のメッカでもあり、平安神宮の創建と平安遷都1100年紀念祭を奉祝する行事として、明治28年に始まった時代祭でも有名な平安神宮。
京都で行きたい観光地の上位にランクインする平安神宮も朝6時から参拝できます!
(神苑への入場は8:30からです。)
南禅寺や蹴上インクラインへも徒歩で15分程度で行けるので、このエリアだけで早朝ツアーを組むことができますよ。
伏見稲荷大社

外国人が選ぶ日本の観光名所ランキングで常に上位にランクインしている伏見稲荷大社は24時間参拝可能です。
あのフォトジェニックな千本鳥居も1年365日いつでも見に行くことができます。
伏見稲荷大社は標高233メートルの山の麓から山頂にかけて、社や塚が点在しており、参道には朱色の鳥居が建てられています。

参拝ルートも何パターンもあり、参道にはお茶屋さんなどの飲食店もあるので、体力や時間に合わせた楽しみ方ができるのも魅力の一つ。
一番遠い頂上までの往復だと2時間程度見ておいた方が良いですね。
途中の四ツ辻からは京都市内を一望できるので、この四ツ辻までは頑張りたいところですね!
また、稲荷山の参道は京都一周トレイルの東山コースの一部でもあるので、伏見稲荷から京都一周トレイルのコースを辿って東山を縦走することもできるんです。
筆者は伏見稲荷スタートで大文字山(銀閣寺)まで縦走して、観光×ハイキングを楽しんだりしています。
東本願寺

京都駅から歩いてすぐのアクセス抜群の東本願寺は、親鸞聖人を宗祖の浄土真宗「真宗大谷派」の本山のお寺で、西本願寺の「お西さん」に対して「お東さん」と親しまれているお寺です。
門を入ると世界最大級の木造建築である御影堂の大きさに圧倒されます。
3月~10月は朝5:50から、11月~2月は6:20から開門しています。
朝7時からはお坊さんたちが朝勤行を行っており、どなたでも参加できます。
朝勤行に参加という京都ならではの朝活で、すがすがしい一日のスタートを切ってみてはいかがでしょうか?
朝のお勤めや法話のスケジュールはコチラから確認いただけます。

嵐山

京都観光で外せないスポットが嵐山!
この渡月橋の景観はいつでも楽しむことができます。
嵐山界隈にはお寺も多くあり、この辺りでは一番有名な世界遺産の天龍寺は、通常期は8:30開門ですが、紅葉シーズンなどは早朝拝観を行っていたりするので、ピーク時は要チェックです。
また、嵐山公園亀山地区(亀山公園)の保津川沿いの景観や、展望台からの景色はとても美しいので、早朝の人の少ない時間帯にゆっくりとお散歩するのがオススメです。
竹林の小径も早朝であれば混むことはありません。
ただし、雪が降った後の早朝は無人の雪の小径を撮ろうとするカメラマンで混んでいて、歩くのも憚られます・・・。

智積院

梅や紫陽花の名所でもある東山七条にある智積院は、拝観時間は9時からですが予約なしで早朝のお勤めに参加することができます。
朝のお勤めは3~11月は朝6時から、12~2月は朝6時半から金堂(2022年2月現在は金堂が改修中なので講堂)で行われており、予約不要で参加できます。
この朝勤行は圧巻の一言に尽きます。
朝のお勤めは勝手に静かで穏やかなものかと思っていましたが、とても迫力があり背筋がシャンとして一瞬で目が覚めますよ。
また、智積院の宿坊に宿泊の方限定で、朝のお勤めの後に僧侶の方が名勝庭園や収蔵庫を案内してくださります。
朝のお勤めのスケジュールはコチラから。
冬の朝勤行に参加される場合は、極寒なので防寒はしっかりとしてくださいね。
ダウン着用で「さむい」としか口から発しない自分に対して、僧侶の方々は袈裟に足袋という薄着かつポーカーフェイスで、忍耐力の差をまざまざと見せつけられました・・・。
六角堂

六角堂は正式名称は頂法寺といい、本堂が六角形であることから「六角堂」と呼ばれ親しまれています。
このお寺は、色んな由緒や逸話があることでも有名です。
聖徳太子が四天王寺を建てるための木材を探しにこの地に訪れた際に、観音様のお告げで建てたお堂が六角堂のはじまりと言われています。
さらには親鸞聖人が100日間比叡山から参篭されたお寺としても有名で、境内には親鸞聖人の像があります。
また、いけばな発祥の地とされており、六角堂の住職は華道家元池坊が務めていたり、京都の中心を示すへそ石が境内にあったりと、様々な逸話があるのがこのお寺の特徴ではないでしょうか。
この六角堂も朝6時から開門しており、烏丸六角というとてもアクセスの良い立地にあり、サクッと見学できる広さです。
桜の季節にはとても美しい枝垂れ桜を楽しめますよ。
北野天満宮

説明不要の菅原道真を祀った全国の天満宮の総本社がこの京都の北野天満宮。
学問の神様と言われる菅原道真公を祀っていることから、修学旅行や受験前に参拝したことがある人も多いはず。
梅や紅葉も綺麗な神社で、最近では圧巻の花手水も話題になっています。

そんな北野天満宮も朝の6時から開門しているので、早朝に参拝可能です。

平野神社

平野神社は境内に約60種類400本の桜が咲き乱れる桜の名所!
平野神社発祥で早咲きの品種である魁桜が咲きだすと都の花見が始まると言われています。
桜の名所と言われるだけあって、桜のシーズンはとても混みあいますが6時から参拝可能ですので、人の少ない時間帯に桜を楽しむことができます。
さらには桜のシーズンには夜桜鑑賞ができるように通常は17時までのところを21時頃まで開放してくれるという粋なことをしてくれる神社なのです。
北野天満宮から徒歩圏内、金閣寺や龍安寺にも近いので、洛西エリア観光を平野神社・北野天満宮から始めると時間を有効活用できますよ。
京都御苑

京都市民憩いの場の京都御苑は24時間いつでも入ることができます!
敷地も広大で、春には桜、秋には紅葉が楽しめる都会のオアシス的なスポットです。
敷地内では家族連れがピクニックしていたり、散歩する人も多く、なんだか歴史とは裏腹にゆっくりとした時間が流れている場所です。
貴船神社

京都市中心部からは少し遠いですが、貴船神社も朝6時開門です。
縁結びのご利益があることから若い女性に大人気で、季節問わず若い女性の参拝客で賑わっている貴船神社も早朝参拝可能です。
お隣はパワースポットで名高い鞍馬寺なので、貴船神社参拝後にすぐ横の鞍馬寺西門から鞍馬山に登ってアクティブにパワースポット巡りをするのもオススメです。
ちなみに鞍馬山は標高584メートルの山です。
まとめ
今回は混雑を避けて京都観光を楽しめるスポットの紹介でした!
有名な観光スポットでも意外に早朝から開いているところが多いので、朝からアクティブに観光しちゃいましょう。
旅行で京都に来てせっかくだから夜も楽しみたいと思われるかもしれませんが、京都は夜に遊べるところはほぼありません。
桜と紅葉のシーズンはライトアップをしていますが、せいぜい21時まで。
飲食店もだいたい23時頃に閉まりまるので、ラストオーダーは22時頃。
夜更かししようがないので、朝寝坊の心配もありません。
京都観光は朝が命。
是非このスローガンを胸に、京都観光を楽しんでくださいね!
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